【イ軍編2981】最弱球団で新人の出場試合数を予想する方法
都内某所、ドラフト会議が終了し、最弱イ軍に入団する新人選手とその家族が一同に会し、監督ら首脳陣との会食会が行われたものである。その席で、イ軍スタッフ一筋40年の平職員高崎が、思わず呟いたのであった。
「うーむ、来季はこん中から結構起用されるのが出て来そうやの~」
これに喰い付いたのが、ネタ不足で仕方なく取材に訪れていた、地元スポーツ紙のイ軍番であった。
「えっ、高さん、それはアレでっか、親の姿を見て育て方を推察、そっから選手の今後を予想する的な…?」
と、何かの野球本に書いてそうなネタを、高崎は一刀両断に切り捨てるのであった。曰く、
「バーロー! 今は昭和でも平成でもない、令和の世なんやで! 意識のアップデートせんかいアップデートを! 今年の新人のマッマを見るとよ、話し始めたら止まらない、監督にも自分の言いたい事を捲し立てる強烈なのが多いやんけ! これは宅の子が起用されんと鬼クレーム入れてくると、容易に想像出来るんやで。そしてイ軍はその手のクレームに激弱、まあ誰出しても大して変わらんしどうせ負けるから言うて、圧力に秒速で屈して新人が起用されまくるやろうね(確信震え声)」




