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【イ軍編2978】愛と信頼のコリジョンガン無視
関西のサ軍VS最弱イ軍戦。
両軍エースの投げ合いで0-0のまま来た9回裏、サ軍打線はポテンヒットに失策が二つ絡み、イ軍エース相原を無死3塁まで追い詰めたものである。
ここでサ軍は何故か三塁への代走に40歳のベテラン内野手打本を起用。球界でも指折りの鈍足だけに、「八百長、ダメ、ゼッタイ!」コールが、サ軍スタンドから沸き起こったものであった。
だが、次打者の余裕アウトと思われた二ゴロで、結果的にはセーフ、サ軍のサヨナラ勝ちと相成ったのである。
その後のヒーローインタビューで、打本が大勝利の真相を語って曰く――――
「決して八百長的な意味じゃなくて、ワイは綿貫を信じとったで! 彼奴とはプロ入り同期で付き合いも長いからの~。一見コリジョンガン無視ブロックなんやが、野郎の性格からして、最後は絶対自分ファーストやからね。ホームベースじゃなくて彼奴を頃すつもりで突っ込んだら確実に逃げる。プロ入り同期で20年近くやっとるからこその判断の勝利やね(適当)」




