【城戸編594】業界の枠を超えた最強球場メシ
昨今、選手考案(という触れ込み)のフードメニューを提供するいわゆる「球場メシ」が各地で話題となっている日本プロ野球。
選手の好物や出身地の特産物を掛け合わせるのが一般的であったが、このムーヴに大便乗して、最弱イ軍でも周回遅れで「今出回ってる球場メシは喰えたもんじゃない。究極の球場メシをお見せしますよ」とばかり、開発に乗り出したのである。
その中で、「40億の不良債権」こと城戸が考案したという「最強サンド」が発売されたのであるが、これが心ある野球オタからは大不評。というのも、やたら小型で謎のペースト状のものが挟まれているだけで美味くも何ともなく、SF漫画に出て来る未来食みたいな感じの代物なのであった。
「何やこの漫画からそのまま持ってきた的なパクリオブパクリのワケわからん代物は…」
「まあ大方ゴーストライター使ったんやろが、意識の高さを拗らせ過ぎやで(憤怒)」
てな感じでディスの嵐の中、このメニューは球場こそ売れなかったものの、某業界で評判が評判を呼び爆売れ。イ軍の球場外ビヂネスで大いに貢献する事態となったのである。以下、某業界の某重鎮コメント――――。
「城戸さんのメニュー、これはヘビープレーヤーならではの視点が詰まっとりますんや。手が汚れない、食べかすも出にくい、美味くも不味くもなく感覚を刺激しない、腹に溜まり過ぎず眠くならない、そして必要な栄養素がペーストに全詰めされとると。ゲームやりながら食べれてゲームを阻害しない、究極のゲーム食や。ワイが運営しとるEスポーツ選手養成所にも公式フードとして導入しましたわ。さすが日本が誇る屈指のゲーム廃人城戸さんでっせ(震え声)」




