【城戸編593】ショーマンシップと実利の二刀流を成立させた日本最強打者
本日の試合前、開幕から1か月で打率1割3分台とチームSSS級戦犯の「40億の凡打製造機」ことイ軍の四番城戸が、本拠地新宿スタジアムの設備係に依頼したものである。
「おう、今日の試合、バ軍先発の手島がワイに投げる時は、球速表示5kmアップしてや。そう、彼奴の最速は154kmやから、表示は159あたり、いやワンチャン160あるか。『日本最強打者の城戸さんと対戦したら、潜在能力が開花しました!』みたいな感じに盛り上がるで。ワイもまだまだヤングに負けんつもりやが、そろそろ後進を育てる事を考える歳になってきたからなあ…。これからは球界をプレー以外の要素でも引っ張っていくやで」
てな感じで長々とドヤ顔トークしたその後、ブースト球速表示で城戸の計算通り、
「新記録きたああああああああ!!!!!!!!wwwwwwww」
と、テンション爆上がりで160を狙うべくフォームが大きくなった手島に対し、城戸は狙い澄ましたように投前バント。態勢を崩して全然捕れず、城戸の徹ゲー(徹夜でゲーム)で鍛え下げられたガバガバボディでも間一髪セーフとなり、手島は自己最速記録更新(表示が)、城戸は打率稼げて、誰も傷つかない(多分)Win-Winボールが完成したのであった。




