【イ軍編2938】「選手を射んとすれば、まずマッマを射よ」4.0
「選手を射んとすれば、まずマッマを射よ!!!!」
と、ぶち上げたのは、最弱イ軍の新監督に就任した多部。かつての名監督1001が選手ヨッメの誕生日に花束を手配した人心掌握術をパクり――――いや、ヒントを得て、マッマを標的に誕プレ攻勢を仕掛け、マザコン揃いのイ軍戦犯系ベテランズを操ろうというのが、その趣旨であった。
果たして、一部から「やっぱ1001監督のパクリ」と指摘された多部は、「パクリやない! ワイ流にアレンジしとる!!!!」と、ムキになって、贈答品を花束ではなくマッマの趣味嗜好に合わせまくった究極の誕プレを用意。これにはクレーマー体質のマッマ連中もガンギマリし、
「ぽっくん、あーた監督さんの為にしっかりやりんさいよ!!!!」
と、選手を叱咤する方向に向かったのであった。
(クックック~ン、これでやる気を出して改心した戦犯系ベテランズが三倍全力ニキと化してBクラスのとは言わずAクラスの優勝や! ――――しかし仮に彼奴等の力が三倍になったところで全然足りない可能性も巨レ存…?(震え声) ゼロは何倍してもゼロやからなあ…)
てな感じで大勝利の予感に打ち震える多部であったが、誕プレ攻勢がマッマにウケ過ぎた事が、とんでもない悲劇を産んだ。
「二言目には『監督さん監督さん』言うてからンモー、マッマはワイのマッマなの!!!!!!!!」
と、戦犯系ベテランズのマッマ大好きは多部の想像を遥かに越えており、戦犯系マザコンズにクラスチェンジしてしまい無事死亡。監督の為に働くどころか、アンチ監督で統一されて不貞腐れたプレーに終始、ただでさえ最弱なのに、更なる低みの深淵に到達してしまうとかいう、暗黒ジェラシー・ボールが完成してしまったのであった。




