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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
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【城戸編114】貫録のマイクパフォーマンス

 シーズン中盤、まだ消化試合には早い時期ではあったが、非常に珍しい事に「アジアの空砲」ことイ軍4番城戸が3打席連続タイムリーの怪現象が発生。

 イ軍本拠地ながら球場の9割を占めるビジターファンから、

「このスパイ野郎!」

「大人しく併殺ダブっとけやゴルァ!」

 等々のブーイングを浴びながらも、ヒーローインタビューに登壇したものである。

 普段、戦犯として追及インタビューしか受けていない反動か、ここぞとばかりにマシンガン自分語りをおっぱじめる城戸。こんなウザ寒い内容もないだろう、という話にも関わらず、不可解な事に、観客は何故かバカ受け。城戸が調子に乗れば乗るだけ、観客も爆笑の渦に包まれるのであった。


 一方その頃、パネマジ広報白井とその部下。

「いやー、球界の不良債権(※城戸)も使いようだよなあ。見ろよ、あの客たちのバカ受けっぷりを」

「ええ、オーロラビジョンとニコ動を連動させて、今日は現地で突っ込めますからね」

「また城戸の野郎が延々燃料投下し続けるからなあ」

「本人全く気付いてないですし、ちょっと気の毒な気もしますがね」

「いいんだよ、あの野郎、年俸4億も取ってやがんだ。こういうところで還元しねえと、それこそどうしようもねえって」

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