【イ軍編2924】全力倒れ込み投球マンを包むやさしい世界
常に大きく振りかぶりまくりの超オーバースローで投球し、投げた後は一塁側に体が倒れ込む右投手岩倉。そのダイナミックフォームから繰り出される最速150kmの直球が最大の武器であったが、これ系の投手にありがちなノーコンでもあり、高卒入団7年目にして元所属球団のサ軍から放逐。流れ流れて最弱イ軍に拾われたのであった。
果たして、イ軍に入ってからも「行き先は球に訊いてくれ」投法で四死球連発からの試合を壊しまくった岩倉であったが、ある時期からフォームをコンパクトに改造。モデルチェンジに成功したのであった。
「いやあ、新スタ(イ軍本拠地)で前の全力倒れ込みフォームで投げて四球出すじゃないですか。そうすると内野スタンドの狂イ会(イ軍過激派原理主義系応援団)がガンギレしてるところとバッチリ目が合うんでね。それがあまりにも怖過ぎるんで、前のフォームイップスになっちまいましてねえ。気が付いたら今のこじんまりしたフォームになっとりましたわ(震え声)」
こうして小さなフォームで球速が激減した岩倉の直球は最速132kmまで落ちて打ち頃になってしまい、今度はフェン直やホームラン等の長打を量産。岩倉は外野スタンドを見る事が増え、狂イ会の殺人視線(適当)回避に成功からの、防御率10点台をマークしこの年限りで解雇。25歳で早めに第二の人生のスタートが切れてよかったよかった的な、Lose-Loseのやさしい世界が完成したのであった(超適当)。




