【イ軍編2920】爆炎投手陣のヒョロ球を全力で避けるホームラン打者
昨年3Aで44ホーマー98打点で2冠を獲得し、セリーグのマ軍に加入した新外人カンシコ。2割前後の低打率ながら日本でも長打力が爆発し、開幕から半月で8本塁打を叩き出し、世界本塁打記録保持者(※打たれる方)コンビ“風神雷神”ら爆炎投手陣を擁する最弱イ軍戦を迎えたものである。
果たして、先発風神と相対した第一打席で右翼スタンドの看板に弾丸ライナーをぶち当てた後の第二打席。風神が投じた初球は、先ほど被弾した恐怖が手元に宿ってしまった結果、外を狙ったつもりがちょっと内角にすっぽ抜け。チェンジアップなので球速90km程度のヒョロ球であったが、カンシコは大袈裟に後ずさって避けたものである。
(えッ…!? ワイの変化球、キレ過ぎ…!? さっき被弾したショックで、投げとる本人は分からんが強打者限定でとんでもない効力を発揮する魔球を編み出した可能性が巨レ存…?)
と、おったまげつつも悪い気はしない、というか秒速でヘヴン状態に突入した風神であったが、打席のカンシコ曰く、
「ファー勿体ねえ! こんな打ったら絶対ホームランになりそうなボーナスステージで、死球を喰らっとる場合じゃねーやろ! ちょっとでも危ないのは全力で避けて、風神様とやる時は全打席ホームラン、インセンティブゲットだぜ!(決意)」




