【イ軍編2918】最弱球団再就職を腹の底から喜ばれた男
全国各地に愛人を配備する不倫10本刀が某週刊誌に暴露され、親会社が風評被害を恐れて秒速で解雇されたサ軍の作戦コーチ近田。その確かな手腕で、これまで行く先々のチームを確実に勝たせてきた事から、再就職はすぐに決まると見る向きもあったが、コンプラ全盛時とあって各球団とも足踏み。最終的には近田サイドが複数球団に売り込む形となって、何とか最弱イ軍への加入を決定させたのであった。
そして、この一報を聞いたサ軍ナインは、近田再就職を全力でお祝いしたというホロリええ話が球界を駆け巡ったのである。
「嫌われ役を買ってでもチームを強くしたワイの真心が、皆にも伝わっとったんやなあ…。ワイを慕うマインドを、今度は離婚訴訟費用のクラファンという形でマネタイズさせてもらうやで…(震え声)」
と、涙不可避になりつつ次の一手を考える近田であったが、サ軍ナインの大歓喜はそのような人間的な繋がり要因は皆無なのであった。曰く、
「いや~近田の野郎が他でもないイ軍に入ってくれて、ホンマ助かったで」
「容赦無くこっち(サ軍)で使っとったサインをイ軍にバラしやがるやろからな~。でもイ軍戦犯系ベテランズがこっちサインが分かったところで、結局打てない守れないだから、大勢に影響無し。サインそのままでええから楽なモンやで」




