【イ軍編2917】ザ・ゴースト・ポエミック・ボール(適当)
某月某日、ある売れない詩人に、某プロ野球選手の自伝のゴーストライターをやって欲しいというオハーが届いたものである。
「えぇ? 野球選手の自伝のゴースト???? ワイ、野球なんてほぼ見た事もやった事も無いんですがそれは…。ていうかもしかして新手のオレオレ詐欺とかでっか? 自費出版だから130万振り込めとかそういう(震え声)」
てな感じで混乱の極みと化した詩人であったが、後日呼び出された出版社は中堅どころのガチ。それどころか、
「ミスタープロ野球の二世選手!? そんな大物の自伝をワイみたいな野球素人が書いてええんでっか? ――ヘタ打たせて法廷経由で罰金払うとか、マジ勘弁でっせ(錯乱)」
と、まさかの話がヤバい方向へ。からの、出版社担当のアンサーで、詩人は二重のおったまげ(フタエノオッタメゲ)に叩き込まれたのであった。
「そう、ミスタープロ野球二世、最弱イ軍のサードベースマン魅沢の自伝やねん。野球があまりにもド下手やから、『試合で負けても文學で勝つ』言うてパッパが必死になっとっての~。ただ魅沢が野球選手の割にはルール知らんしそこまで野球好きでもないから、ページをポエムで埋めるしかないいう事で、ユーに頼ませてもらったんやね。あと魅沢は野球はリトルリーグ並、学力はそれ以下やから誤字脱字も酷いんやが、その辺もナチュラルに再現出来るのを期待しとるんやで。まあお宅が『な〇う』に上げとる感じのまんまで書いてくれりゃあ問題無いから(震え声)」




