【城戸編585】リクエスト全否定? 人間の温かみ采配に自信ニキ兼任監督
開幕からの勝率2割台前半の大暗黒により監督の解任&就任ラッシュ、遂にはなり手がいなくなり、「40億の凡打製造機」こと四番打者の城戸を兼任監督に据えざるを得ない状況に追い込まれた最弱イ軍。
そんな折、ある試合で対戦サ軍の二塁盗塁が微妙なタイミングでセーフに。イ軍捕手の赤田が「監督、リクエストプリーズ!!!!」と、激しいジェスチャーをするも、ベンチで首を振りバッテンポーズ。
「審判かて命を懸けて判定しとるんや。人間がやるからこその醍醐味を、そない簡単に否定してええんか? ワイはそうは思わない」
と、宣言する城戸を、
「ヒエ~ッ、城戸さんカッコE~ッ! 球史に残るド畜生やと聞かされとったが、やっぱ実際会ってみんと分からんもんですねえ」
てな感じで本日一軍初昇格した純情ヤングがおったまげたのであるが、ベテランの草加部が秒速で目を醒まさせに掛かったのである。曰く、
「おいおい、ンな美談なワケねーんやで。確かに城戸さんが兼任監督になってリクエストは減ったんやが、それは自分の内野安打が微妙な時の為に温存しとるからなんや。立場とか他人の目を一切無視して、あそこまでフォア・ザ・ミーに徹し切るのは逆に凄いけどな(憤怒震え声)」




