【城戸編584】エース継投のタイミングを最も正確に知る日本最強打者
最弱イ軍で唯一のオールスタークラスの選手、若きエース相原。爆炎リリーフに勝ちを消されまくった事で人間不信に陥っており、先発したら絶対完投、「降板しません、勝つまでは」というスタイルだったものである。
とはいうものの、週一回の貴重な勝てるチャンスとあって、イ軍監督としては継投した方がいい場合は継投で確実に勝ちを拾うべく(爆炎リリーフではなく第二先発の神崎が投入された)、相原の状態を正確に知りたいところ。しかし、相原本人に訊いても「いや、行けますよ」としか言わない為、監督としては大いに判断に困っていたのであった。
そんな状況で、監督は次第に「40億の不良債権」城戸に相原の状態を確認し、城戸の見方を採用するように。「本職eゲーマー、副業でプロ野球選手やってます」ぐらいの城戸であったが、さすがに2000本安打、首位打者4度をマークしているだけあって、見る目は確かであったか。監督の相原続投もしくは継投の判断に大いに貢献し、相原先発試合は勝率5割以上をマークする事に成功したのであった。
当時のイ軍監督は、城戸の見る目の確かさを、次のように讃えたものである。
「城戸の野郎、いよいよ相原がチームの看板になりよって、若さ・実力・顔面偏差値に鬼嫉妬しとるからの~。何とか勝ち星を伸ばささんようにと、完投出来そうな時は『もう降ろした方がええ』、ダメそうな時は『まだイケるで』言うてくるんや。その辺りの心の襞が読めるようになってからは、こっちも継投のタイミングがしっかり判断出来るようになったわ。根性は最悪やが、城戸の見る目は確かやで(震え声)」




