【イ軍編2905】地獄の首脳陣ミーティング∞
開幕から1分けを挟んで11連敗を喫し、今シーズンも暗黒スタートダッシュをガンギメてしまった最弱イ軍。早くも首脳陣総解任5秒前との情報が流れ、その対策として、試合後に首脳陣ミーティングが開催されたものである。このミーティング、日を追うごとに3時間、4時間、5時間と長くなり、日付を跨ぐ事も珍しくなくなっていたのであった。
「一体何をそんなに打ち合わせる事があるんや、細かい事をグダグダ言わずに、全部ワイら選手に任せとけばええんや(※なお勝率1割台)」
「やってる感アピール乙。――――もしかすると、解任前の最後の生活残業代確保モードに移行しとる可能性が微レ存…?」
と、まるっきり他人事で上からコメントに終始するイ軍戦犯系ベテランズであったが、首脳陣としても、生き残りを懸けた熾烈な争いとなっていたのである。以下、当時の某コーチが後年自費出版した自伝で振り返って曰く、
「あの時はガチでキツかった。球団からは『何か打開策出してどうぞ』いうオーダーが来とったんやが、正直選手がアレ過ぎて何をどうしても勝てないのは皆分かっとったからの~。下手に意見言ったら秒速採用されて、責任を取らされるのが目に見えとったでなあ、誰も何も言わんのや。誰かが何か言わんとミーティングが終わらんのに全員黙っとって、果てしない我慢比べ、地獄・オブ・ヘル(錯乱)やったで(震え声)」




