【イ軍編2902】最弱球団へ加入したベテラソ捕手が打力アップの真相
最弱イ軍の正捕手「球界一性格の悪い捕手」こと綿貫。イ軍に加入する選手は、成績が落ちたところを元球団から放出され、イ軍のガバガバな環境で更に落ちるところまで落ちるのが大半であったが、綿貫はその中でも例外。それまでの所属球団では打率一割台で専守防衛型だったのが、イ軍で打撃開花。打率が大幅アップし(それでも2割3分とかだが)、初の2桁本塁打マーク、3年連続60打点以上等々、五番打者として打線の中軸に定着したのであった。
「ヤングを育てるだけが能やない、こういうベテラソを開花させるのもコーチの務めなんやで。しかも打撃フォームを変にイジったという事も無い、あくまで自然に任せた無農薬栽培よ(適当)。何か気付いてたら打ってた(震え声)」
と、時の打撃コーチは全力で「ワシが育てた」アピールをカマし、その功績で年俸増の原資が消えるのを嫌って、綿貫はコーチの言い分を完全拒否したのであった。曰く、
「いやあ、コーチも言っとる通り、こちとらは何の指導も受けとりゃしませんよ。イ軍の爆炎投手陣が凄まじいガバ球っぷりで、捕手で受ける時の掌へのダメージが大幅に減ってやで、バットがしっかり握れるようになったんや。それで打てるようになったんやね」




