【城戸編582】たった一人で球界の盟主に引導を渡した日本最強打者
要所の凡打&ポロリで、ある意味セリーグのペナントの鍵を握る「40億の不良債権」こと最弱イ軍の四番打者、城戸。
この安牌をどれだけ確実に安牌のままにしておくかというのが、セリーグ各球団の裏テーマになっていたものである。
そんな中で、巨大戦力を擁しながらもイマイチ勝ち切れない「球界の盟主」バ軍が、夏場、絶対に落とせないイ軍戦を迎え、若手剛球投手倉地に「城戸さんと男と男の勝負がしたい」と、全球直球宣言をさせたものである。
というのも、倉地の決め球はフォークボールなのであるが、城戸は度重なる不摂生が祟り体重三桁+数十キロのガバガバボディで、膝クラッシュ5秒前。城戸は落ちる球を見送る時に膝を折り曲げる癖があり、万が一を考えての直球宣言なのであった。
果たして、倉地は慎重に直球だけで城戸を抑えに掛かったものの、落ちる球→低めNGと意識し過ぎてしまい、球が上ずって、とんでもなく浮いてしまい、三球連続捕手が伸び上がって捕球する事態に発展。からの、城戸が「ファ――――高め過ぎィ!!!!」と、上を見上げてしまった事で、連夜の徹ゲー(※徹夜でゲーム)でガチガチに固まった首を何度も動かしてしまった事で、重度の首痛が発生。傍から見てたら何が起こったか全く分からぬ形でセルフ病院送りとなり、凡打&ポロリ製造機の城戸不在でイ軍は戦力アップ、動揺したバ軍はこの三連戦を一勝二敗で負け越してしまい、このショックが尾を引きCS争いも脱落してのシーズン5位フィニッシュで無事死亡。「何もしない方が絶対勝ってた」オチがつき、セリーグ5球団は城戸対策の難しさに戦慄したのであった(最適解:特に何もしない)。




