【イ軍編2876】最弱球団の「感謝強化月間」
「チームは10連敗中の大暗黒やが、ここで一度、人生の原点に戻ろうや。皆頑張っとる…手抜きもおサボりもしとらんとワイは信じられ…いや、信じとる。地道な動きは、神様が絶対見とるんや。そんでよ、もう一回、感謝の気持ちを思い出そうや。野球をやれて、グラウンドに立ててありがとうございます的な。――――決して諦めて神頼みとかそういう意味じゃなから、そこは勘違いしないでどうぞ(震え声)」
という最弱イ軍の新監督唐島の発案で「感謝強化月間」が設定されたのであるが、この一見よさげなムーヴは、一週間持たず中止に追い込まれたのであった。匿名とお小遣い(意味深)を条件に内情を激白したイ軍某選手曰く、
「雷神(※イ軍が誇る本塁打世界記録保持者@打たれる方)が投げた試合ね、やっぱアレが致命傷やったなあ。彼奴の持ち味は弾丸ライナー(打たれる方)なんやが、自分に直撃せんでよかった、神に感謝と。それをホームラン打たれた時に連発しちまったもんやから、これはもう八百長確定や言うて、ポリスから抜き打ち強制捜査喰らうわ何やで、もうエライ事になっちまっての~。監督も『今回の件でゴッドなんておらん事が分かった。新興宗教T(素晴らしい教会)から脱会するきっかけを作ってもらって感謝』を辞世の句にして、風のように解雇されとったわ(震え声)」




