【城戸編576】豪華始球式作戦
昨オフに大補強し、最有力優勝候補と言われながらも、故障者・内紛続出でプレーオフすら微妙な情勢になりつつある「球界の盟主」バ軍。オールスター前の最弱イ軍三連戦は何としても取りこぼさないようにすべく、「豪華始球式作戦」を発動。チーム大不振から監督解任ラッシュでなり手がおらず「40億の不良債権」城戸が兼任監督になっているイ軍であったが、城戸が打順を決められる地位にいるという事にバ軍側が注目。
「だったら城戸が推してる芸能人を始球式に呼んで一番打たせて、しっかりアウト稼げばいいじゃな~い」
という発想で、城戸が大好きな893映画の主演、推しアイドルグループの四番人気メン、某国民的アニメのヒロイン役声優のスケジュールを確保し、万全の態勢で本拠地でイ軍を迎え撃つのであった。
だがしかし、初戦こそ一番打者としてフル出場したものの、二戦目は始球式の前準備であるメイク、フォトセッションで全力を使い果たし、一打席立ってお役御免。からの、間が悪い事に、パリーグで旋風を巻き起こすBIGB〇SSが、始球式に監督して打席に立った事で、
「えっ、そういうのアリなんやね」
と、始球式だけ出て試合には出ず、イ軍の戦力がアップしてしまうとかいう、バ軍的には最悪オブ最悪の方向に転んでしまい、動揺したバ軍投手陣が2失点と炎上(錯乱)。運悪くその試合に先発したのがイ軍のエース相原で1点に抑えられてしまい、痛恨の三連戦取りこぼしが発生。最終的に1ゲーム差でCS逃しの4位フィニッシュとなってしまい、バ軍の球史に「ブラッディ(血の)始球式事件」として刻まれてしまうのであった。




