【城戸編575】指四本・シャイニングロード
「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍の四番打者城戸と、かねてよりゲームの攻略理論、推しアイドルが悉く対立し、深刻な不仲となっていたサ軍の先発投手唐田。その事から、貴重な安牌打者である城戸に対して、度々無意味に内角を抉ってしまったものである。
果たして、本日の試合でも再三城戸がボールを避ける事態となり、遂には打席内で転倒するに至ったのであった。
「ファーーーーッキュ!!!!!!!!! これで今日何らかの意図を感じざるを得ない意味深ボール三度目やぞ三度目!(指を三本立てながら) ちなワイの年俸は4億やぞ!(指を四本立てながら)」
と、怒り心頭の城戸はマウンド上にゆっくりと突進(というのもおかしな表現だが)。それと同時に、乱闘に出て行かないと罰金が設定されているイ軍ナインが嫌々ベンチから出て来るのと併せて、イ軍の通訳、トレーナー、球団職員らも大挙して球場へ雪崩れ込んだのであった。
「えっ…!? 裏方の皆までワイをプロテクトする為に…!? ユーたちの男気にガチ涙不可避、ワイは自分で思っとる以上に球団のお宝だった…? 城戸ブランドの正当な価値は現在の年俸(4億)より高い可能性が高いから、年俸交渉でしっかり交渉しよ(震え声)」
てな感じでガンギマる城戸を尻目に、イ軍の裏方ーズは、必死にサ軍ナインを抑えに掛かったのであった。
「城戸へのシャイニングロードはワイらが作るッ!」
「ほれ唐田はん! 誰にも邪魔はさせんから、遠慮のう城戸をフルボッコにしてどうぞ!」
「高年俸ヘイトで本来であればこちとらが彼奴を〆たいところやが、法廷オフ(意味深)リスクだけは勘弁やからの~」
「チーム改革派(=城戸抹殺派)に出来るのは、テーブルセッター的ムーヴだけやからね(震え声)」




