【城戸編572】ヤングエースの遅延打法を引き出した日本最強打者! そしてコンビプレー!
「球界の盟主」バ軍-「球界の掃き溜め」最弱イ軍の一戦。
エース同士の緊迫した投手戦が繰り広げられる0-0の7回、イ軍の四番「40億の凡打製造機」こと城戸が放った当たり損ねの飛球が、強風に煽られて一塁線ギリギリを転々。このラッキーのサボり魔の城戸も珍しくハッスルし、ガバガバボディを揺らして何とか二塁打にまとめたものである(なお常人なら余裕の三塁打コース)。
「イィイイヤッホオオオゥウウ!!!!wwww」
と、二塁塁上で大袈裟に大歓喜する城戸の次、イ軍の五番打者は、城戸凡退→油断したところにホームランという監督の目論見で投手の相原(他の打者がヤバ過ぎて)。しかし、普段は超せっかちでテンポ重視な相原が、この日は何故か幾度もスパイクの紐を直してみたり、ストライクの判定に念入りに審判に確認するなど、謎の慎重風遅延ムーヴを繰り出すのであった。
「おいお~い、ユーは何をビビっとんのや! 首位打者4度のワイだからこそ二塁打を打てたワケで、本職の野手じゃないユーなんか打てなくて当たり前なんやから、気楽にいっとかんかい!!!!」
てな感じで満面のドヤ顔で煽りまくる城戸であったが、イ軍ベンチでは、ベテラン草加部が相原の意図を解説するのであった。曰く、
「相原の野郎、よう考えて野球やっとるわ。城戸さんがガラにもなく全力疾走で二塁打なんか打つモンだから、もう塁上でバテまくっとると。そんな状況だとワンヒットじゃ確実にホームに還ってこれんから、少しでも体力回復させて走れるようにして、点が入る確率を上げるようとしとるんや」
※と思いきや、相原が右翼線へ二塁打を放ったものの、城戸が対戦エースからのヒットが嬉し過ぎて歓びの舞を踊り狂って疲労を倍増ししてしまっていた事で無事死亡。本塁余裕アウトで、稼いだ時間の分だけ爆速ヘイトの特大ブーメランボールが完成してしまったのであった。




