【城戸編571】9回裏2死10点ビハインドでも一塁にヘッスラする日本最強打者
12球団一の破壊力を誇るマ軍打線にフルボッコ、9回裏2アウト0-10で負けている場面で、最弱イ軍の四番「40億の不良債権」こと城戸が、意地を見せた。三遊間の微妙なエアポケットに当たり損ないのボテボテのゴロが飛んだと見るや、エア自主トレ&手抜きキャンプで仕上がったガバガバボディを揺らして全力疾走。一塁にヘッスラまでカマして、ギリギリの内野安打をもぎ取ったのである。
「城戸の野郎、明日に繋がる一本やな」
と、イ軍の古参オタに苦々し気に吐き捨てたものである。
「腐ってもプロや言う事ですね。明日は難攻不落の左腕エース君島が先発やから、この勢いで何とかして欲しいところですなあ」
てな感じで感心するヤングオタに、古参オタが城戸の真の恐ろしさを教えてあげるのであった。曰く、
「バーロー! 城戸にそんなまともな意図なんかあるワケねーやろ! 彼奴的にはヒットになろうがなるまいが、ヘッスラしたという事実が重要なんや! 明日の君島に対して通算1割しか打っとらんからな、試合前練習でよっぽど調子が悪そうに見えなきゃ、『き、昨日の全力プレーが響いて試合に出たら迷惑掛けてまう…! 本当は出たいんやが、フォア・ザ・チームで断腸の思いで身を引きますわ』とか何とか言うて、おサボりを決め込むつもやで。今日はその辺りの仕込みを万全にやりやがったと、そういうワケなんや(憤怒震え声)」




