【イ軍編2820】差別に敏感外人ニキを納得させた、聖域の守り人たち
3Aで3年連続28ホーマー以上の実績を引っ提げてセリーグのマ軍に加入した新外人ファッコビー。2割4分台の低打率ながら遺憾なく長打力を発揮し、シーズン最終週までにNPB日本人シーズン記録の55本塁打をマーク。しかしながら、「これ以上、外人打者にビッグワソの記録を越えさせない」とする闇の力(意味深)が働き、最後の三連戦の相手である「球界の盟主」バ軍投手陣は、全打席勝負せずの、四球攻めを敢行したのであった。
これに激おこしたファッコビーは、「ファッキューNPB! もうワイは帰る! 条件次第では!」と、ガンギレアピールする事で世間の同情と親会社の露出を買い、そこから産まれたインセンティブで心の傷が癒され、来季もNPBでのプレーを続行。そして何の因果か、またしても最終三連戦を残した時点で55本塁打をマーク、からの、12打席連続四球という、昨年をトレースしたかのような結末となったのであった。
だが、この状況に対し、ファッコビーは怒りを示さず冷静に対処。納得した表情で、感想戦に臨んだのである。曰く、
「去年と違って、今年は勝負してもらった結果だから。(最後に対戦した)最弱イ軍の爆炎投手陣は、全員ビビりまくりな上にとんでもない魔制球やからね。ワイが仕入れた裏情報じゃあ、逃げたら罰金だったらしいし、彼奴等の目を見れば勝負しに来とるのは分かる。その結果で球が上ずって一球もストライク入らんかったいうのは、残念やが納得せざるを得んわな(震え声)」




