【イ軍編2809】ビヂネス一番、野球は二番打法
最弱イ軍の一番打者兼闇商人の若手マイナーリーガー時代――。
初球からフルスイングしていく思い切りの良さで売り出していたリバースであったが、四球を取らないスタイルが球団上層部に嫌われ、散々指摘を受けていたものである。
だが、リバースは
「ンな事言っても振らなきゃ何も始まらないンゴォォォォオオオオ!!!!」
と、待球指令をガン無視。年間20ホーマー打つが出塁率は2割4分という微妙っぷりなのであった。
しかし、本業ビヂネスである違法用具店の経営が思わしくない事で、野球に力を入れざるを得なくなったのか。「打てなきゃ打てないで構わない」ぐらいの淡泊さだった打撃で、クサい球どころか打てる球まで全カットでファウルにし、投手に一打席で10球以上放らせる、とんでもないマネーボーラーに変身したのであった。
「遂に野郎もツーケーに着火して、今大流行しとる(※ちな20年前)四球至上主義に毒されたんやろなあ」
と、ホームのオタは呆れつつも感心していたのであるが、リバース的には、
「なあキャッチャーはん、ユーがワイから飛ぶバット(意味深)かお薬(意味深)を買ってくれるまで、ワイはベンチに帰れんのや。買ってくれるまで粘るから、早く買った方がお互いの為なんやで」
てな感じで、ビヂネスに一生懸命なだけなのであった。




