【城戸編564】自軍ベンチに激震を走らす二打席連続ホーマー
最弱イ軍にFA加入して8年目、契約上の縛りでほぼ全試合先発四番ながらも、これまでのシーズンで年間2~3本しか打てない「40億の不良債権」こと城戸が、本拠地東京新宿スタジアムで、まさかの二打席連続ホーマー。たまたま追い風が強く吹いている×早くベンチに戻って隠れゲームがやりたいが故のテキトー…いや、邪気の無いスイングが奏功し、フェンスギリギリではあるが、スタンドに飛び込んでしまったのであった。
凡打製造機の打席で連続被弾の衝撃から、ビジターファンは静まり返り、ホームオタはこれで現役生活延命フラグが立ってしまったと呆然自失。そんな中で、イ軍ベンチだけは、やけに慌ただしい空気となっていたのである。
(この主砲の圧倒的打撃を、試合中ではあるが取材させて欲しいとマスゴミからオハーが殺到しとるんやろなあ…。お小遣い次第では本格的な談話、記念セレモニーも対応せん事もないで。そしてチームメイトのみんな、便乗で注目されてご苦労さん。メディアに取り上げられてよかったね)
等とドヤ顔ヘヴン状態でゆっくりと噛み締めるように塁間を走る城戸であったが、彼奴の妄想とは1㍉も一致しない方向で、イ軍ベンチは恐慌状態となっていたのであった。曰く、
「城戸の野郎、何をどうやって打ったのか分からんが、怪しさMAXでポリスに抜き打ち調査してくれと言っとるようなもんやがな!」
「今のうちに違法用具、お薬(意味深)を置いとる者は、球場外へ撤去するんや! 15分目処でベンチ・ロッカーをクリーンにしとくんやで!」




