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【イ軍戦2790】勝ち確条件「腕死球を受ける」
最弱イ軍の先発二番手、「マウンドの詐欺師」こと違法投球に定評のある神崎。その神崎の先発試合、三回の第一打席に入った神崎の腕に、相手投手が投げた直球がすっぽ抜けて直撃。
「アオオーーーーーッッッッ!!!!」
と、雄叫びを上げて転げまわったものの、交替せずに試合続行。まともにバットが振れずの見逃し三振に倒れてベンチに戻ったのであるが、
「これで今日は勝ったで」
と、脂汗を流しつつも満面の笑みを浮かべるのであった。
「えっ…!? もしやお薬(意味深)の服用し過ぎで痛みが快感になるレベルでガンギマっとる可能性が巨レ存…?」
てな感じで、神崎の姿を見て怯えるヤング数名であったが、ベテランの草加部が、状況の解説をしてあげるのであった。曰く、
「野郎が負傷退場せんいう事は、ギリギリのとこで致命傷は避けとるんや。今、ベンチ裏で治療しとるフリして『結構赤く腫れてます!』メイクを突貫でしとるやろ。これで違法投球やっても相手方としては当てた手前突っ込み辛い、その隙を突いて凄い変化球(意味深)投げ込めるいう、神崎ならではの汚い心理戦が展開されるんやね」




