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【イ軍編2785】新外人打者のチーム打撃申告に、5位争いへのシャイニングロードを見た
最強バ軍VS最弱イ軍の開幕戦。
両軍エースの力投で0-0で迎えた9回表、バ軍先発が疲労から突如制球を乱し、2四死球でイ軍が無死一、二塁のサヨナラのチャンスを迎えたものである。
ここで打順は五番の新外人ゲスカイーノ。昨年3Aで16発113打点の勝負強さを如何なく発揮――――かと思いきや、自ら監督の元に歩み寄り、
「ミー、バント。OK?」
と、申し出たのであった。
「えっ!? こマ!? ――絶対打ちたい筈の新外人が、まさかのフォア・ザ・チームの鬼やった。5位争いへの扉がこじ開けられた瞬間やで…!(確信震え声)」
と、感動に打ち震えるイ軍監督の横で、ゲスカイーノは「アカンやってもうた」的な表情を浮かべているのであった。
(しもうた! 去年まで独立リーグで8番と9番打っとった感覚でバント伺い立てちまった! せっかく悪徳…いや、敏腕代理人が別人の3A強打者として高額年俸でチームに捻じ込んでくれたんやから、バレんようにもっと慎重にいかんとアカンやで)




