【イ軍編2723】解雇の嵐が吹き荒れる最弱球団でのコーチ必勝ムーヴ3.0
元サ軍の控え内野手で、5年前に引退してからは建材会社のサラリーマソに転身していた小原に、解任ラッシュのやり過ぎで深刻な人手不足に陥った最弱イ軍からコーチのオハーが届いたものである。
リーマソ生活にやっと慣れてきたとはいえ、現場への未練断ち難く、さりとて安定を捨ててファミリーをリスクに晒してまでは…。
てな感じで悩んだ小原は、かつての恩師系コーチに相談。
「ユーは内気過ぎるから心配は心配やが、こういう事は、声が掛かる内が華やで。かつてワイが教えてやったコーチの極意で、勝負したらんかい!」
という後押しで、小原はコーチ就任を受諾したのであった。
果たして、最弱イ軍は6年連続99敗ぶっちぎりの最下位のシーズンフィニッシュし、その間に監督6人が解任&就任。それに伴い、コーチ他の首脳陣はほぼ総替え状態。そんな中にあって、小原は唯一人、開幕から閉幕まで生き残ったのである。
シーズン終了後、恩師系コーチのもとへ挨拶に訪れた小原は、しみじみと語ったのであった。曰く、
「以前教えてもろうた『プロ野球のコーチは選手を見るのが仕事。一年目は何も言わずにじっくり見とけ』いう指導がガンギマリでしたわ。周りが解任されまくるモンだから、ワイも動かなアカンと焦ったんですが、この通りのシャイボーイ(震え声)なもんで、選手に全然声掛けられませんでの~。ただ、シーズン終盤の消化試合の時以外は選手が常時大不振で、指導した者から責任を取らされてる状況でねえ。結果的に、何も言わんとただ見とるだけいうのは最弱イ軍じゃ最強の延命ムーヴでしたんや(震え声)」




