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【イ軍編36】安定のイ軍ブランドFA
イ軍からFAとなった外野手の津端。
イ軍では主力ながらもシーズンで2割7分、20本塁打がせいぜいの微妙選手であったが、セリーグ各球団で争奪戦が起こり、年俸もイ軍時代の倍額が提示されるなど、ちょっとしたFAバブルの様相を呈していた。
「フッ、常にイ軍をディスってる他球団の連中も、俺らを警戒して戦力引き抜きに躍起ってこった」
「あれだけイ軍ブランドを有難がるとは、セ5球団も大したツンデレだぜ」
と、イ軍関係者はおめでた過ぎる妄想に大輪の花を咲かせまくったものであるが、もちろん真相は違った。
「イ軍と対戦してないで2割7分20本なら、セリーグの他のチームでやってイ軍の炎上投手陣と対戦すれば、3割30本ぐらいの成績になるだろう」
というセ5球団の極めて現実的な解釈なのであった。




