【城戸編540】練習用バットの傷が遂に深く刻まれて…
巧打者としての実力が上がって行く程、ボールにバットをコンタクトする際、スイートスポットを外れなくなる。従って、バットに傷が付く範囲が狭くなっていく――――。
首位打者4度実績を誇る最弱イ軍の四番打者であるSSS級戦犯「40億の不良債権」こと城戸も、その例に漏れずバットの傷は非常に狭い――というかおサボり上手で全然練習しないから、非常に綺麗なのであった。
だが9月中旬、消化試合の鬼モードで安打を量産し首位打者争いに加わってからは、さすがの城戸も練習量が増加。練習用バットの傷も増えたのであるが、これまでのどの安打製造機系打者よりも、それが一点に集中していたのである。
「球界最悪の打率乞食とはいえ、腐っても首位打者4回やからなあ。本気出したら結構凄い可能性が微レ存…?(震え声)」
「何か練習後、相当汗かいたいう噂もある。やっと四番打者らしく長打狙いのスイングに切り替えた説ワンチャンあるで」
てな感じで、珍しく城戸に対して肯定的な印象を持ったイ軍オタであったが、マスゴミによる追加取材の結果、これまで以上のヘイトを募らせるオチがついたのであった。取材に当たった記者曰く、
「城戸さんの割り切りはまさにプロ。チームの浮沈を握る四番打者なのに、個人の数字しか追わない姿勢は真似しようと思っても無理やで。全方向からスゲー叩かれるし(震え声)。バットの傷が一点集中しとるのは、内野安打狙いのバント練習しかしとらんから。汗かいてるのは、バント後の一塁までのダッシュをセットにしとるからなんやね(震え声)」




