【イ軍編2653】絶対アイツから記録達成するッ!!!!
かつて12球団一の打線を誇るマ軍で打率3割3分2厘、41本塁打、99打点で三冠王を獲得して一世を風靡した強打者釜田。しかし若手時代に栄光を手にした代償は大きく、調子に乗ってナオンとギャンブルにのめり込んだ結果、成績が急下降し、10年目にマ軍から放逐。廻り廻って、15年目に最弱イ軍に拾われるまでに落ちぶれたものである。
その釜田の甲子園時代のライバル、サ軍の投手宇野も、18勝、防御率2.91で沢村賞を獲得するなど一時代を築いたものの、同じく身を持ち崩し20代後半からはド低迷。それでも節目の2000奪三振まであと一歩に迫っており、「記録は釜田で達成する」と公言。それを自分への縛りとして、何とか現役生活を延命しているのであった。
果たして、宇野が奪三振1999となった段階で迎えたシーズン終盤の最弱イ軍戦。
「とっとと記録達成させて、それを花道に引退に追い込んだろ!」
というサ軍首脳陣の配慮(意味深)で、宇野がリリーフで登場。表面上、記録至上主義を嫌う監督の面子に配慮する形で、「あくまでも左キラーとして起用してまっせ」というポーズで、イ軍打線の四番城戸、五番釜田の並びにぶつける形を取ったのであった。
「城戸は消化試合の鬼モードで絶好調やからの~。バットを当てに行って単打狙いにきよるやろ。釜田には隠れお小遣い(意味深)渡しとるから、仕込みはチリバツやで」
てな感じのサ軍首脳陣の陰謀は、しかし予想外の展開に翻弄される事になる。城戸が、首位打者争いの佳境にいた事で、
「今のワイの調子なら5割の確率でヒット打てるやろうが、ここは確率の高い方を取る。宇野含めサ軍内野守備は緩慢やから、バントヒットで大勝利やねん!!!!」
と、内野安打を狙いに行ったはいいが、城戸と宗教上の問題(※ゲームの推しキャラの相違)で激しく対立しているサ軍の一塁手、三塁手が鬼の猛チャージを展開。そのプレッシャーに気圧されたか、珍しく城戸のバットコントロールが乱れ、二度のバント失敗。
「ええい、マテヨ! じゃなかった、ままよ!!!!」
と、意表を突いてスリーバントに走った城戸であったが、これも三塁戦スレスレを転がる微妙な打球。
「アカン! このままでは城戸で記録達成してまう!!!!」
と焦りまくった宇野がファウルエリアから打球に息を吹きかけるも、三塁線の外に打球が切れてしまい、スリーバント失敗三振で無事死亡。作為的な記録達成許すまじという野球の神様が、城戸の汚い首位打者争いムーヴで鉄槌を下す系ブーメランボールが完成したのであった。




