【イ軍編2605】毎度人事揉める系監督をしおらしくさせた最弱球団
かつてパリーグの弱小三球団で監督を歴任し、累計11年でリーグ優勝1回、Aクラス4回の名将国吉が、三顧の礼でセリーグの最弱イ軍に招聘されたものである。
毎度、就任前後のタイミングで、コーチの人選を巡って球団と激しいやり取りをするのが恒例となっていた国吉であったが、今回は球団案を全面的に受け入れ。曲者国吉も随分丸くなったと、球界関係者は大層おったまげたのであった。
「いやあ、組閣人事の時はワイの野球を浸透させる為の人材を押し込む為に大概揉めるんやが、イ軍時代だけは、正直揉めようが無かったわね」
とは、後年本人が自費出版した自伝での証言。
「監督就任が報じられた瞬間、各派閥の重鎮から携帯に着信が入りまくってのー。実は大物ウケするジッジ殺しワイだった可能性が巨レ存…? とかおったまげたんやが、話の内容が『ワイの派閥から人は出せんから。無理にコーチ起用とか絶対やめといてどうぞ』みたいな感じだらけなんや。それで正直、ワイが頼むつもりだった奴に実質全員断られた形になってもうて、球団案を丸飲みするしかなかったんやね。まあ、最終的には一年持たずに辞任したワケやが、その時は球団が連れてきたコーチのせいに出来たから、そこは不幸中の幸いやったね(ゲス顔)」




