【城戸編530】動体視力が衰えた40過ぎのベテランだけど、絶対に速球攻めしてはならない日本最強打者
「ベテランには速球投げときゃええんや! 動体視力の衰えで、付いていくのが厳しくなるんやで」
とは、長く球界に伝わるベテラン打者攻略法。事実、これまでどれだけの強打者であっても、加齢による衰えから、ただ球が速いだけのヤングに抑え込まれる流れが、連綿と繰り返されてきたものである。
だが、そんな通説を覆す打者が、現代の球界にたった一人だけいた。最弱イ軍の四番打者、「40億の凡打製造機」こと城戸である。もう40を超えた現役最長老打者の城戸だけには、各球団が速球を投げない配球を徹底しているのであった。
「そらそうよ、首位打者4回の大打者ワイを何とかして抑えようと、他所のチームは汚い変化球攻めで目先を変えざるを得ないんやね」
てな感じでドヤ顔からの他球団ディスが冴え渡る(明らかに勘違いなのだが、城戸本人の意識としては冴えてる判定)城戸であったが、この特殊な状況は、やっぱり卑怯な城戸イズムが警戒された結果によるものなのであった。某球団の投手コーチ曰く、
「速い球投げると、それ以外の時よりどうしても反動が付いちまうから、投手の守備の一歩が半呼吸ズレるんや。城戸の野郎、それを狙って安打目当てのバント仕掛けてくるから、速球攻めは絶対NGなんやで(震え声)」




