【城戸編97】地獄のヒッティングマーチ
不人気に悩むイ軍は、観客参加型の取り組みとして、野手陣のヒッティングマーチを公募。それに併せて、外野席に陣取るバンド系の応援団(実はイ軍社員で構成する仕込みの一団であった)に曲目を渡し、突貫で練習させたものである。
その中には、何だこれ? というものも数曲あったのであるが、とにかく早く帰りたくて仕方が無い団員たち(大事な事なので繰り返すがイ軍仕込みのバイト連中)は、テキトーに流しておざなりの準備をしたのであった。
果たして、公募ヒッティングマーチのお披露目試合。
4番の「鬼併(※鬼のように併殺を打ちまくるの意)」こと城戸の打席である。ランナー不在の第一打席はその辺のテキトーな流行歌であったのだが、1死ランナー1塁の状況の第二打席は曲調が一変。耳障りな甲高い金属音が鳴り響き、球場は不気味な雰囲気に包まれたのであった。
しかし、そんな曲調にも惑わされず、城戸はお約束の併殺。それを見届けるかのように、バンド系応援団の演奏が途切れ、不吉な空気が充満したのであった。
「ダメだ笑い過ぎて演奏できねえwwwwwwww」
「この曲選んだ奴マジ天才すぐるwwwwwwww」
そう、バンド団員(仕込み)連中は、「城戸の併殺が危惧される打席で演奏してくれ」という状況指定で応募されてきた映画「サイコ」のシャワーシーンの音楽が、あまりにもハマり過ぎてて大爆笑。自分たちが演奏した事で笑撃が倍加してしまい、楽器を取り落すレベルでツボに入ってしまったのであった…。
【参考動画 映画「サイコ」シャワーシーン】
問題の曲は1:37頃から
http://www.youtube.com/watch?v=8VP5jEAP3K4




