【イ軍編2582】抜き打ちチェック大歓喜投法で優勝や!(錯乱)
「歩く違法投球」こと最弱イ軍の先発二番手神崎。ベルトでボールを擦る仕草を繰り返したり帽子の唾を撫でまくるなど、「違法投球、やってます」的なムーヴで審判や対戦相手を苛つかせまくっていたものであるが、調査の結果、御用になった事は一度も無し。しかし今シーズン、メジャーで異物塗り塗り回転数詐欺の取り締まりが激化した事を受けて、NPBでも右に倣えで監視体制が強化されたのであった。
だが、そんな状況に比例するかのように、神崎の疑惑ムーヴがいよいよ多発。相変わらず証拠を掴ませる事は無いものの、ちょっとキレのいい変化球を投げただけで審判団から秒速チェックが入るような恰好になってしまったのである。
「ちょ、神崎さん、こんだけチェックチェックじゃ、まともに野球やっとられんでしょう」
と、イ軍のピュア系ヤングがおったまげつつ心配したのであるが、神崎のアンサーは、あまりにも斜め上過ぎたのであった。曰く、
「いやいや、監視が強まって、いよいよ投げ易くなっとるねん。ワイももう歳やからな、連中がチェックしたくなるようなムーヴをここぞという場面で繰り出してよ、調べさせとる間に体力回復するんや。お陰で今シーズンは久々に調子ええんやで」




