【イ軍編2580】トライアウト対策で生きた球を打ちまくった結果
4年前にリーグ3位の打率3割3分8厘をマークした事もある、元パリーグのド軍の巧打者久田(38)。しかし動体視力の衰えに伴う打率の低下、更には長打力が無い割に一塁しか守れない使い勝手の悪さと悪条件が揃ってしまい、マ軍を自由契約。12球団一戦力が薄い最弱イ軍が獲得に乗り出すかと思われたが、一塁はSSS級戦犯の城戸がレギュラー確約の為に枠の空きが無く契約がまとまらず、12球団合同トライアウトに活路を見出す事となったものである。
だが、生きた球を打とうと旧所属のド軍に支援を求めたものの、球団社長と音楽性の違い(某アイドルユニット内の推しメンの相違)で極めて険悪な状態だった事が災いし、全く相手にされず。その窮状を見かねた某球団に所属の現役投手である高校時代の後輩が、練習パートナーを買って出たのであった。
果たしてトライアウト本番、毎日のように人間が投げる球で打撃練習を積んできた筈の久田は、4打数3三振1併殺と散々な結果で無事死亡。取材で訪れたマスゴミに対して、呻くように敗戦の弁を述べたのであった。曰く、
「練習パートナー、ええ、高校の後輩、イ軍の風神(世界被本塁打記録保持者)が名乗り出てくれて、生きた球を打ってたんですが、完全に大失敗。今日対戦した戦力外投手の方が、風神の1億倍は球にキレがありました。野郎のヒョロ球に体が慣れ過ぎてしまったのが敗因です(憤怒震え声)」




