【イ軍編2573】一、三塁の両コーナーコーチが必死にブロックサインを送りまくる打者
12球団一の打線を誇るマ軍VS最弱イ軍戦。
イ軍先発、爆炎投手陣の一角を占める「北の火薬庫」ことチョ・マテヨに対するは、社会人からドラフト2位でマ軍入りした一番打者毛利。社会人最強の安打製造機との前評判通り、右へ左へ打ちまくり、開幕1か月で打率4割5分をマークする猛打を披露していたのであった。
そして毛利への初球、マ軍の一塁コーチ、三塁コーチが、激しいボディランゲージで毛利に指示。その内容が食い違っているのか、大困惑毛利は打席を外し、何度もサインを確認する羽目になったのであった。
「何やこのド派手なスパイ行為は…。いくらワイがアジア最強投手だからって、異常警戒し過ぎやろ! まっ、打たれた時の言い訳をメイクしてくれて、当方のマネー的には正直アリっちゃアリ…かナ?」
てな感じで大騒ぎするマテヨであったが、両コーナーコーチは実はノースパイ。ただ、必死こいてサインを送る必要に迫られてはいたのである。曰く、
(絶対にこっちとは逆方向に打たせなければならないでござるッ!!!!)
(マテヨのガバ球をライナータイプの毛利に自分の方に打たれたら、マジでグラウンド死5秒前やからの~。一、三塁コーチが、「流せ!」「引っ張れ!」で指示割れしとるんやで)




