【城戸編525】選手城戸を指揮する代理監督城戸
時は8月、あまりの大暗黒に監督解任ラッシュ(今年は既に7回目)で人材枯渇。更には主砲の「40億の凡打製造機」城戸が加齢による大不振で消化試合の鬼モード不発で、いよいよチーム完全崩壊待ったなし(定期)の最弱イ軍。
特に城戸が得意のバント安打すら決まらなくなってしまい、打線を壊滅的に分断。自己申告以外のスタメン外しは、命じた者に200万の罰金が発生する糞契約なだけに、チームとしても対応に苦慮。そこで球団は、なり手がいない監督の確保と城戸出場回避を同時にするべく、城戸を代理監督に据える苦し紛れの一手を繰り出したのであった。
「監督は誰がやっても変わらんからいいとして(いいのか)、問題は選手城戸よ。監督業のストレスで成績落とさせて、自然に引退に傾かせる――。これがチームを救う最善手なんやで」
と、邪悪な笑みを浮かべる球団上層部であったが、シーズンが終わる頃には、見事に顔面ブルーレイに追い込まれてしまったのである。
というのも、
「代理監督城戸を抑えてしまうと、城戸が自分の打率低下を防ぐ為にトレードでイ軍に獲得されてしまう」
てな感じの怪情報が中堅以下の対戦投手に広く流布された事で、対城戸の攻めが異常にヌルくなってしまい、さすがの城戸もここぞとばかりに安打量産。最終的には打率三割丁度に乗せて本人は現役続行の方向、更には
「選手城戸を蘇らせた監督城戸の手腕に報奨金くだーたい!!!!」
という超絶勘違い要求でインセンティブ追加でゴネまくり、球団上層部が超難儀させられる大惨事にまで至ってしまう、二刀流系ブーメランボールが完成してしまったのであった。




