【イ軍編2570】最弱イ軍に入団するにあたり、先輩からいいドクター紹介してもらった結果
昨年、36歳にして関西の雄サ軍で8番中堅のレギュラー奪取に成功したものの、今年は同じポジションに即戦力の大型新人が割り込んできた事で秒速で控えに廻されてしまった江田。精神的ショックで成績ガタ落ちしたところを最弱イ軍に目を付けられ、入団5秒前となった段階で、高校時代の先輩「歩く違法投球」神崎に、イ軍での選手生活についてアドバイスを求めたものである。
「そうやの~。ユー、まだまだキッズが小さいから、あと何年かは選手やりたいんやろ? ほなら、ええドクター紹介したるわ」
そして三年後――。
「いやあ神崎さん、その節はホンマありがとうございました。あの時あのドクター紹介してもらわなんだら、多分一年で潰れれた思いますわ」
「せやで、ユーの打力(通算打率2割5分、通算本塁打38本…15年で)やったらイ軍の大便秘打線じゃ主砲も主砲やからな。それで守備も球界平均よりちょっと下やったから相対的にイ軍じゃゴールドグラブ級で、全試合レギュラー不可避よ。だけん、ヤラセでも何でも診断書取って、『フル出場は厳しいンゴ』と言っとかんと、使い潰されてしまうんや」
「お陰様で4勤1休ぐらいのペースでやらしてもろて、単年の年俸は抑えられましたが、その分は3年やる事でしっかり回収出来て、お釣りが来るレベルで財布も潤いましたわ」




