【イ軍編2553】補強男気回避で優勝や!(適当)
開幕戦の0-15での大敗を号砲に、今年も大暗黒を駆ける最弱イ軍。投打共に完全崩壊しており、夏場の期限を目前にして、球団内で緊急補強が検討されていたものである。
そんな折、補強論争の大詰めで、打撃コーチの曽我部が静かに述べたのであった。
「今年も投打共に補強ポイントだらけで、非常に苦しい状況。ただ、野球の試合はやっぱり投手が鍵を握っている。打者の方は今の戦力で何とかするので、投手の方を補強してやってください。それが大局的な視点に立った際の、最善策かと思います」
てな感じで、補強費を投手側に譲る、男気コメントを発したのである。しかしてその心は、
(毎年イ軍はこの時期焦って補強して、悪徳代理人に超ハズレを掴まされるからの~。補強なんかされたらほぼ100%戦力ダウンやから、回避するのが正解なんやで! 契約更改では男気査定で年俸アップ交渉したろ!)
という深謀遠慮は、しかし先ほどの男気コメントが迫真過ぎた事で、物の見事に打ち砕かれたのである。
「曽我部コーチの心意気に感動した! この10数年、チーム愛に溢れたコメントを聞いたのは初めてや! そのピュアハートに、最大限の補強で応えたい」
こうして球団上層部の心を無駄に動かしてしまった事で、イ軍は元メジャー256発大砲を獲得したのであるが、これがとんでもない一杯食わせ者で打率0割台で凡打を量産。大便秘打線の息の根を完全に止めてしまうラストピースとなってしまう、考えたら負け系ブーメランボールが完成してしまったのであった。




