【城戸編521】球界の盟主に日シリを獲らせた日本最強打者
「あの年は城戸のお陰で日シリに勝てた」
と、「球界の盟主」バ軍のオタが語る、伝説のシーズンがあった。最弱イ軍の主砲、「40億の凡打製造機」こと城戸が、バ軍日本一に大貢献したという、一見つまらないとんちみたいな話である。
「城戸がバ軍勝たせたって…。どうせアレやろ、城戸が日シリでバ軍に賭けとって、絶対勝たす為に対戦球団に八百長仕掛けたんやろ(決め付け)」
「もしくは対戦球団の主軸打者と入れ替わってた可能性が巨レ存…? それで勝負どころで凡退したんやろなあ…」
等と妄想逞しくするイ軍オタであったが(※城戸の日頃の行いの成果)、真相は意外にまともな線なのであった。当時のバ軍監督曰く、
「あの年はチームにMVP候補が三人おっての~。ホームラン25本打った新人、13勝したエース、3割20盗塁のチームリーダーと、全員微妙に決め手に欠けた上に、推しアイドルの違いで犬猿の仲でなあ。何とかペナントは獲れたんやが、MVPに誰が相応しいかでチーム内が割れて、エライ難儀したんや。その年に城戸が汚い内野安打を乱発して首位打者を獲ったんやが、ワイはこれやと閃いてね。チーム内に『城戸が首位打者の実績を武器に、投票権のある記者にお小遣いを掴ませてMVPを獲ろうとしてるらしい』て噂を流したんや。これでバラバラになってたチームが『ファッキューキッド(城戸)!』と一つにまとまってなあ。城戸へのヘイトパワーで日シリにも勝てたと、こういうワケなんやね」




