【イ軍編2523】これが現代の錬金打法
昨オフ、パリーグのオ軍からセリーグのサ軍へ金銭トレードで移籍したかつての強打者玉木。もともと何でも振ります系の悪球打ちではあったのだが、セパの微妙なストライクゾーンの違いに戸惑い、打率1割台の大不振。玉木自身は今年限りの解雇を覚悟する程であったが、それでも試合終盤の代打を中心に、最後まで二軍落ちせず、一軍フル帯同でシーズンを完走したのであった。
そして更に、契約更改で驚きの展開が待っていたのである。
「えっ…!? まさかの現状維持…!!!!????」
そう、今季1000万と低年俸ながらも、まさかの減俸無しでの来季契約をオファーされたのであった。サ軍査定担当者が語る、その心とは――。
「玉木はん、ユーの悪球打ちが、チームのコンディション維持に役立ったんや。最弱イ軍戦で他の打者が爆炎投手陣を打ちまくる中、ユーだけは得意の悪球打ちでアウトを積み重ねてくれた。そういう人材がおらんと、イ軍戦が延々長引いて疲労が溜まり、他チーム戦で悪影響が出るんや。そこに歯止めを掛けた点を、我々は大いに評価しとるんやで。来季もイ軍戦での全力凡退頼むわ(震え声)」




