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【イ軍編2509】秘技・霊言打法

　これまで霊力に頼り切りで野球のスキルが錆び付く一方、いよいよ本格的に打てなくなってきた最弱イ軍の霊能者兼宜保愛甲。さすがに首筋が寒くなってきたところで、禁断の降霊術に手を出したのであった（やっぱり霊頼み）。かつての名選手を自らに憑依させて打つ、コール・ゴッド打法である。

「ホリーです…」

　てな感じで、今回は首位打者８回のNPB最多安打ホリー（※存命）の守護霊を召喚。相当に怪しい感じではあったが、必死の物真似…いや憑依により、何かそれっぽくはなっていたのであった。

（動揺した投手の隙を突いてヒット打ったらあ！）

　という完全なヤラセ打法に活路を見出そうとする宜保愛甲であったが、幸か不幸か、対戦マ軍投手は、完投＆走り込み全否定で普段からホリーに「ファクだッ！！！！」を連発されており犬猿の仲。ホリーと聞いて頭に血が上ったか、日頃の怨念が籠った１５０ｋｍ近い直球が手元が狂って宜保愛甲の脇腹にめり込み無事死亡。一度の出塁と引き換えに長期欠場に追い込まれるとかいう、マッチポンプ式スピリチュアルボールが完成してしまったのであった。