【イ軍編2496】性格の悪い捕手をぐう聖に更生した爆炎投手陣
最弱イ軍の正捕手「球界一性格の悪い」綿貫のかつてのライバル、元パリーグのオ軍の正捕手塚本が、流れ流れてイ軍に加入。綿貫に劣らぬ嫌人格に定評のあるプレースタイルであったが、加齢で人間が丸くなったのか、味方に罪を擦り付ける系のあくどいプレーが影を潜めていたものである。
「塚本といえば、自分が嫌いな投手と組む時に、絶妙なミット動かしで『ワイのリードと違うとこに来ました!』ていう逆フレーミングが酷かったもんやが…」
「第二の人生を考える歳やからの~。遅れてきたぐう聖アピールで、社会人野球の枠を狙っとるいう噂やで」
等と、心ある野球ファンの間では様々な憶測が流れたのであるが、実は塚本自体は全く変わっておらず、イ軍爆炎投手陣が天誅を喰らわす形になっていたのである。以下、後年自費で出版された塚本の手記より抜粋――。
「移籍して秒速でイ軍爆炎投手陣のヤバさに気付きましてなあ。これは200%奴らのせいにしないと、ガチでどうしようもないと。それで渾身の逆フレーミング連発したワケなんやが、そもそもまず要求通りに来ないもんだから、たまたま逆フレした筈の方向に魔制球ストライクが来る事があっての~。ワイのリードで打たれたみたいな印象が強まりまくりよって、八百長疑惑で無事死亡したわ(震え声)。ていうかリードしたところに全然来ないんだから、捕手側からは八百長なんか出来ないっちゅーの(憤怒)」




