【城戸編515】こだわりの一点物バット
数々のレジェンド打者と同じく、首位打者4度の実績を誇る「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍の城戸も、特注バット製作の際は某メーカーの伝説の職人を指名(※国産限定。違法飛ぶバットは自チームの闇商人リバースを通じて輸入)。㍉単位での重さ、太さにこだわったバットが製作されていたのであった。
だがしかし、研修課題の一環で城戸バットの製作に取り組むメーカー若手ニキが、
「えぇ!? 城戸さんのバット、毎度重さも太さも㍉どころじゃない感じで違っとるやんけ!」
と、バットの納品データを眺めておったまげオブおったまげ。
「そうか、これがその時々でやり込んどるゲームに応じての微調整いうワケなんやな…。連打系の時は指の皮が厚くなるから、その分軽く薄くしとるいうワケなんやね」
てな感じで勝手に納得して一人ブツブツ呟いている若手ニキに、ベテラン職人ニキが衝撃の指示&真相を繰り出してくるのであった。曰く、
「いやいや、そんな都市伝説、全部真っ赤な大嘘やで。一応目安はあるんやが、城戸さんのバットはユーみたいなフレッシュ勢が作っとるんや。当然バラつきがあるんやが、城戸さん、びっくりするぐらい全然気付かんくての~。指名職人ニキは名前彫るだけ担当なんやが、一回もクレーム来た事無いどころか、『今回のバットも見事なもんですの~』言うて、褒められた事しかないんやわ。まさに弘法は筆を選ばずの鬼やで」




