【イ軍編2490】主砲のタイトル争いで発動した全員野球!
ペナントレース最終戦、最弱イ軍の四番「40億の不良債権」こと城戸は、最終打席で安打をマークすれば単独首位打者が確定するという状況にまで持ち込んでいたものである。
四球でアームブリスターが出塁して迎えた無死一塁、城戸がキャンプで密かに開発し、勝負所で取って置いた必殺打法が炸裂。
「さすが城戸、9回の長打が欲しい場面でも、打席に入る前からバントの構えやで。安打乞食過ぎィ!(震え声)」
「いや待て、バントと見せかけてのバスター! ――――と見せかけての、寸止めバントや!!!!」
そう、ゲーム廃人ならではのリストの強さ(長時間やり込み&すんごい連打したりする)を活かした、バントバスターバント打法なのであった。このフェイク&フェイクムーヴに、対戦マ軍内野陣はチャージ&バック&チャージしてしまった為、最初の一歩が遅れてしまい完全セーフのタイミング。その様子を小躍りしながら手を叩きつつ邪悪な笑みを浮かべて一塁に駆け込む城戸であったが、シーズン最終戦で、一塁走者がアームブリスターというシチュエーションが悲劇を産んだ。
「明日っから残留交渉(ブリ側からの一方的なお願い)やからの~。ワイが走塁の状況判断も凄い事をしっかりアピールしたるわ!」
と、通常であれば最初の城戸のバントの構えだけで、バスターの可能性とか考えもせずに二塁に行くところを、無駄に意識高くなっていた事で城戸のフェイクにしっかり反応してしまい無事死亡。
「えっ!? 実はバスター!? ――――からのやっぱりバントォ!!!!????」
てな感じで、サッカーのジグザグドリブルみたいな足回りになって転倒からの二塁楽勝フォースアウト。城戸の汚い技にガバガバプレーで応えてタイトルのチャンスを消滅させるとかいう、最弱ならではの全員野球が完成したのであった。




