【城戸編512】代走城戸!(チーム一鈍足の)城戸!!!!
最弱イ軍の若きエース相原先発試合。この日、珍しくコンディションの不調で球が走らない相原であったが、打者の打ち気を逸らす巧みな投球術で、9回2失点まで抑え、得点も自身が2ランを放ち同点。そして迎えた9回裏イ軍の攻撃で、無死1、2塁のチャンスで、イ軍最強の打者である相原に打席が廻ってきたものである。
だが、この絶好機に何を思ったかイ軍監督が、この日は前日の負傷で大事を取って(※モンハンのやり過ぎて指にマメ)ベンチスタートとなっていた「40億の不良債権」こと四番城戸を、何故か二塁の代走に起用したのであった。
城戸と言えばエア自主トレ&手抜きキャンプでガンギマリしているチーム最悪の鈍足だけに、
「ちょ、何だこの八百長采配は!!!!」
と、普段は冷静な相原も激昂オブ激昂。自分がホームラン打たなければ絶対に点が入らないという焦りから、難しい球を引っ掛けてしまい、力の無い一塁ゴロとなってしまったのであった。
だが、ここから試合は意外な展開を見せる。
城戸が監督に無断でエンドランを掛けていたので(ベンチでやってた隠れモンハンでタイムかけ忘れてたから一刻も早く戻りたかった)、二塁と一塁で併殺を取って安牌の自打者を抑えれば良かったのであるが、対戦マ軍の派手好きな一塁手小俣が、「城戸の鈍足ならワンチャン刺せるし、相原は9回投げて足にキとるから、最後の一塁転送も間に合うやろ! ここは華麗にトリプルプレーじゃあ~ッ!!!!」と、よしゃあいいのに無理な態勢からの全力送球で、三塁スタンドへ突き刺さる大暴投。結果、城戸が本塁へ返ってイ軍サヨナラ勝ちのゲームセット。
「ワイの日頃の巧みな走塁術が、小俣の動揺を誘ったワケなんやね。確かに相原も頑張ったが、控えめに言ってこの試合のMVPは本塁を踏んだ俊足ワイ、敢闘賞も相手に見えない圧を掛けた走塁達者ワイで決まりでしょう」
と、ドヤ顔が止まらない城戸の横で、采配を成功させた監督が不敵な笑み――――かと思いきや、八百長采配のようで実は本当に八百長采配で、見事大失敗してこれから賭け屋にフルボッコ確定にて顔面ブルーレイの無事死亡していたのであった。




