3367/5124
【イ軍編2477】若きエースを爆炎リリーフ陣が本当に育てていたという風潮
6年連続99敗という圧倒的実績を筆頭に、十数年に及ぶ大暗黒時代を謳歌()している「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍。そんな状況で、高卒生え抜きとしては唯一オールスタークラスの選手に成長したのが、若きエース相原であった。
それだけに、OB・現役、果てはチーム内外問わず、「ワシが育てた」と自己申告する者が乱発。相原本人はほぼ100%「育てられとりません」と否定していたのであるが、その中でも、相原が先発に定着しかけていた数年間の爆炎リリーフ陣だけは、「育てられた言うたら、まあ育てられました」と9割嫌々ながらも認めていたのであった。曰く、
「あの人ら(爆炎リリーフ陣)、投げりゃ打たれて勝ち試合をぶっ壊しまくるもんだから、監督が交代イップスになっちまってなあ。ここでリリーフいう場面でも、変えられなくなったんや。それで数か月間、全試合完投させられて、じっくり勉強出来たのがよかったわ。あれで一本立ち出来たようなもんやからね」




