【イ軍編2466】「ワイら新コロ大量欠場しとりますが、対戦球団さんは全力で来てつかーさい!」
新コロ騒動が2年目に突入した今年、開幕直後の日本プロ野球で、遂に誰もが恐れていた事態が発生。「球界の盟主」バ軍で、新コロ陽性による主力を含む大量9名の離脱者を出してしまったのである。いくら層が暑いバ軍と言えども、不動の三番打者や左のリリーフエースなど替えの効かない存在が多く、大幅な戦力ダウンとなったのであった。
だが、このタイミングでバ軍球団は、
「確かに戦力低下は非常に痛い。しかし、この新コロ時代なら、どこの球団でも起こり得る事。対戦球団は変な遠慮などせずに、いつも通り全力で戦って頂きたい。それがファンの為、ひいては明日の球界の発展に繋がるものと信じている」
という大正義調のコメントを発表。だがそれは、世間へのアピール以上に、ある最弱球団対策として出されたものだったのである。以下、バ軍幹部の感想戦より――。
「ワイらもこんなくっさいコメントなんか出したくないんやが、何せ次が最弱イ軍戦やからの~」
「先様の戦犯系ベテランズが、『向こうが主力おらんのに、こっちも配慮せんとマズいやろバランス的に』とか言い出して、ここぞとばかりに男気おサボりしそうですからね。そうなるとちょっとマシな若手が出て来て戦力アップしてしまうだけに、彼奴等の最弱を維持する為には止むを得ない措置でした」




