【イ軍編2447】イラゴンボールY
最弱イ軍の一塁ベースコーチに、超大人気少年漫画ドラ○ンボールオタの三宅が就任。そして、イ軍デビューの試合で、事件は起こった。
「40億の凡打製造機」こと四番の城戸が、相手投手の制球難で珍しく死球出塁し、エルボーガードを三宅に手渡し。その瞬間、「ヴォウ!!!!」と叫び声を上げたかと思うと、三宅はエルボーガードを地面に落としたのである。――これは、ドラ○ンボールでよくある、「主人公キャラが実は重い胴着や腕輪を装着している(外して動きが早くなる)」という描写を丸パクリした、オタならではのアフォーマンスであった。
(キマった! これでオフのバラエティ番組出演確定、芸能人としての第二の人生の扉が、今開かれる(確信))
と、邪悪な笑みを浮かべる三宅であったが、しかし、スタンドのオタにとっては、ドラ〇ンボールよりも、イ軍に囁かれまくっている疑惑の方が認知度が高い事が致命傷であった。
「ファーーーー! 重いモン付けて不自由打撃とか、あからさま過ぎる八百長プレーやんけ!!!!」
という感じで、スタンドのイ軍ファンの間で、八百長疑惑が疑惑から確信へ移行。何やかんやあって、三宅は火の無いところに煙を起こしてしまった罪で、風のように解雇され野球生命が無事死亡。当件は後に「イラゴンボールY(八百長疑惑)」と呼ばれ、また一つ、球団史に残る汚点が追加されたのであった。




