【イ軍編2433】客を呼べる打撃コーチ
かつて、12球団最強とも言われるマ軍打線の礎を築きながらも、その指導法が時代のトレンドと乖離しまくってしまい、表舞台から姿を消した伝説の打撃コーチ熊坂。その熊坂を、最弱イ軍が熱心に勧誘したものである。
「熊坂はん、ユーの指導理論は素晴らしい! 打線強化はもとより、ユーが集客爆増計画の切り札になると、ワイらは睨んどりますんや」
(えっ…? 自分では全然気付いとらんかったけど、ワイは隠れた大人気者だった可能性が巨レ存…? ナオン、マネー、ナオン(2回目)で人生Vやねんッ!!!!)
てな感じで熊坂はイ軍の打撃コーチに就任したのであるが、やっぱりというか何というか、そこには最弱ならではの闇が存在していたのであった。以下、イ軍上層部による感想戦――。
「ウチは贔屓が勝つのを見に来る他ファソで常に満員御礼やが(実際フルボッコで負けるから)、試合時間が長くなるのだけは難点やったからの~」
「投手が打たれるのは見せ場だからイジれないとして、当方の大便秘打線の打撃シーンは、明確な削減ポイントですからね。そこを熊坂コーチの『どんな球でも初球から絶対打て』指導による初球凡退量産で大幅短縮、時短ソリューションで離れてた一部の他ファソも戻ってくる公算ですわ」




