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【イ軍編2431】真面目系新人評論家ニキに密着させる男たち
球界の盟主バ軍一筋18年、生真面目なプレーに定評のあった元内野手沢崎。その几帳面な性格は評論家に転身した今季も変わらず、各球団の春季キャンプを、非常に丁寧に取材して廻っていたものである。
そんな折、4番目の取材先であった最弱イ軍のキャンプで、滞在が長期化。1日、2日と経過しても、泊まり込みで延々取材を続けるのであった。
「やっぱり分かる奴には分かるんやろなあ、ワイらの奥深過ぎ野球の真髄が…」
「本でも書くつもりなんか? 俺らを書いたら爆売れ不可避やから、印税が楽しみやの~(貰う前提)」
等々、どこからでも勘違いが飛び出すイ軍戦犯系ベテランズであったが、当然真相は明後日の方向だったのである。沢崎本人曰く、
「いや~参りました。評論家初仕事が、各球団の開幕戦スタメン予想なんですけど、イ軍だけは全く分からん。誰も彼もがガバガバ過ぎる上に練習時間も極端に少ないから判断つかんくて、もうサイコロ振って決めるしかないレベルまで追い込まれてますわ(震え声)」




